プログラマの意識改革で生産性アップ

IT業界におけるプログラマの仕事は激務であることが知られています。仕様書等が準備されて開発が始まると、一刻も早く完成させるべくプログラミングを行わなければならず、連日残業となって土日出勤も厭わずに働かなければならないということも珍しくはありません。
そういう状況を生み出している原因の半分は、IT業界における開発の熾烈さと企業としていかに早く利益に結びつけるかという競争によるものです。しかし、残りの半分はプログラマ自身に原因があるといっても過言ではありません。

プログラマは概して自分の行っているコーディングに対して高いプライドをもっていて、自分の美学をもって美しいコーディングをすることを心がけてしまいます。しかし、もっている美学が人によって異なることから、それは必ずしも誰にでもわかりやすいものではありません。
その結果、同じことを行うアルゴリズムを利用する必要がある場合に、作った人が違うと共有するのが難しい状況ができます。また、バグが発生した場合にデバッガが別に置かれている場合にはそのコードの解読に多くの時間を割くことになってしまうのです。こういったことがプログラミングの生産性を低下させる原因となっています。

したがって、意識改革が生産性の向上に直結し、それによって仕事の時間的負担が軽減されるようになると期待できます。コードは誰もがわかりやすいように書き上げ、必要に応じてそれを共有すればよいのです。